2021年7月7日水曜日

ひとり桃

 


今年初めて桃を買いました。

家族5人で暮らしていたころ、桃は、そんなにいつもいつも買う果物ではなかったので、桃をむくと、桃が好きなつれあいと次男の2人に切り分けて、私には種しか残りませんでした。
種をしゃぶって、「今日のはあたりだった」とか「はずれだった」とか。
だからといって、悔しいわけではなくて、2人がおいしそうに食べれば、それで気がすんでいたのでした。

だから、今朝のように、まるまる1個の桃を一人で食べると、すごくぜいたくをしているような気持ちになり、「一人だなあ」としみじみ思います。

桃といえば、今でも忘れないのは、桃売りトラック事件。
住んでいたマンションのちょっと先の角に、ときどき「桃7つ500円」といって軽トラックが売りにきました。
あやしいし、なんだか恥ずかしくて、私は買いたくなかったのですが、桃好きの次男が「ねえ、買ってみようよ」としきりに言うので、「じゃあ、あなた行ってきなさい」と、とうとう500円持たせて送り出したのでした。
ところが、次男はしょんぼり手ぶらで帰宅。
「どうしたの?」とたずねたら、「梨になってた」
うちじゅうで、お腹をかかえて笑いました。
果物を売っているトラックを見かけると、今でも思い出して笑ってしまいます。
次男が中学生の頃だったかな。
彼はもう忘れてしまっただろうけれど。

子どものころ、私も桃が大好物だったようです。大人になってから、夏に実家を訪ねると、「桃太郎さんに桃を買ってあるからね」と言って、母が桃を買って待っていてくれました。
「やめてよ、お母さん」と、いつもすげなくしていたけれど、喜んでくれるときに食べたらよかったな。今日みたいに。

今日は、初めて紫蘇シロップというのをつくりました。
炭酸水でわったら爽やか。香りがとばないうちに楽しもう。


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