2020年7月3日金曜日

Mar dulce スケッチ(4) モンテビデオのボローニャ展入選作家たち

モンテビデオに行ったら、ボローニャ展の入選作家に会いたいなと思っていました。

ここ何年か、日本で開催されるイタリア・ボローニャ国際絵本原画展の図録で、スペイン語圏の入選者たちの名前やタイトル翻訳の仕事をいただいていて、どうしてもわからないことがあると、作家ご本人とやりとりすることがありました。

2019年の、セシこと、マリア・セシリア・ロドリゲス・オドーネさんの作品タイトルもそうでした。もらった書類にhomeraとあり、 homero なら「ホメロス」だけれど、homeraはその女性? でも、絵とのつながりがさっぱり見えず、本人に確認したのでした。
すると、homeraではなくて、hornera だったのが判明。horno(かまど)みたいな巣を作る鳥「カマドドリ」のことだったのです。確かに、絵を見ると、鳥と巣が描かれています。シルクスクリーンのシックな色使いの作品です。
https://www.instagram.com/ceciro/
(入選作品は、こちらの2018年10月の投稿に出ています。)

連絡したところ、1月30日に友達の本のプレゼンテーションに行く予定だから、そこに来ないかと誘われました。友人が一緒に行くと言ってくれて、二人で出かけました。
行ってみると、会場は旧市街の共同アトリエとなっている家で、あらゆるところがアート。来ているのもアーティストらしい若い人ばかりで、まったく場違いなところに迷いこんでしまったようでした。

共同アトリエの家の屋上テラス。

壁という壁に絵が




セシさんは、ボローニャ入選者2018年のダニ・シャルフさん、2019年のサブリナ・ペレスさんも呼んでくれていて、なんとダニさんが、第一声、友人の名前を呼んだのでびっくり! そういえば、シャルフという姓の読み方に自信がなかったので、私が友人にたずね、友人がHP経由で本人に確認してくれたということが、一昨年あったのでした。
https://www.instagram.com/danischarf/

また、サブリナさんも、タイトルOut there をどう訳せばよいかわからず、昨年問い合わせをしていました。
https://sabrina-perez.format.com

そんなわけで、地球の反対側で、ボローニャ入選作家の若いアーティストたちとおしゃべりを楽しみました。3人とも、まだ出版経験はないそうですが、サブリナさんは、今とりかかっている本があるとか。昨年のちょうど今頃、板橋区立美術館で出会った夏のアトリエの受講生たちの姿とも重なって、胸が熱くなりました。
セシさんが手がけたという、旧市街に入ってすぐの広場にある壁画を見て家路につきました。

セシさんは、アーティスト・イン・レジデンスがあれば、日本に来たいとのこと。コロナ禍で今はそれどころではなさそうですが、その方面のことをご存知の方、情報をいただけたらうれしいです。

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