ラテンビート映画祭をすっかり見逃し、何かスペイン映画をやっていないかなと、公開中の映画名を見たときも、気づかずに通り過ぎてしまっていたこの映画、長男に「面白いスペイン映画を見た」と言われて、初めてスペイン映画だと気づきました。
なんでも英語名にするのをやめてほしいものです。
原題はLa isla mínima. セビーリャの南にある、グアダルキビール川のlas maresmas という湿地帯が舞台。「マーシュランド」というのは、湿地帯の意味だそうです。
その湿地帯で、二人の姉妹が行方不明になった事件を捜査にマドリードからやってきた刑事2人。捜査するうちに、二人は遺体で見つかり、事件の捜査が緊迫感を持って描かれています。
そのlas maresmas という土地と、80年代初頭という、フランコ後の民政移行で、大きな価値観の転換の中で揺れている社会が静かに描かれている作品でした。La isla mínima (極小の島)というタイトルは、マーシュランドよりも意味深です。
数週間の公開だけだなんて、実に残念。
11月に神戸、12月に沖縄で公開するようです。
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