2020年8月16日日曜日

Casa Brutus 9月号「大人も読みたい子どもの本100」に


   先週あたりから、SNSをにぎわしている「カーサ ブルータス」。

 このたぐいの特集に、スペイン語圏の本がとりあげられることはめったにないので、「どうせ、載っていないだろうな」と思いつつ、おなじみの往来堂書店さんで手に入れました。けれど、あけてびっくり! なんと、2冊も紹介されていました。

「贈る絵本は、色で選ぶ」のBlack【黒の本】で、

『くろはおうさま』メネナ・コティン文 ロサナ・ファリア絵 宇野和美訳 サウザンブックス 2019

「MASTERPIECES①児童文学の新定番30冊。」の【友達・家族の話】で、

『ピトゥスの動物園』サバスティア・スリバス作 スギヤマカナヨ絵 宇野和美訳 あすなろ書房  2006 


 読み応えがあるこの特集で、選んでいただけて、とてもうれしい。

 大阪の「こども本の森」、行ってみたいな。選ばれている本で読んでいないもの、私も手にとりたくなりました。

『ピトゥスの動物園』の紹介の、「手も口も出さず見守る大人の姿も見習いたい」という最後の文もステキ。ほんとうにそのとおりです。この作品を読むと、バルセロナの町と人のさまざまな思い出がよみがえってきます。

 2006年に出てから、夏休みになるとよく手にとられていたのですが、ここ2, 3年は、動きがにぶくなってきていたので、この特集で見つけて、こおどりしました。

『ピトゥスの動物園』のとなりには、石井桃子さんの『ノンちゃん雲に乗る』があり、同じページには『Wonderワンダー』や、『クマのプーさん プー横丁にたった家』などが。それだけで、ドキドキします。

 元気な子どもたちに出会える、夏休みにピッタリの『ピトゥスの動物園』、繰り返し愛でたくなる『くろはおうさま』の2冊とも、より多くの方の手に届きますように。