近所の観音様のほおずき市に次男と行って買いました。 母と鳴らせるかな。 |
5月末に両親の引っ越しを決行してからひと月半。認知症のある老いた両親との時間を組み込んだ生活に、少しずつなじみつつあります。
場所をうつすと認知症は進みますよ――
さんざん忠告されたとおり、引越しのあと2、3週間は試練のときでした。無事なじんできたかと思ったら、「お母さん、どうしてここにいるのかわからないの」という電話がひっきりなしにかかってきたり、ここは自分のうちじゃないと、父が家のなかをぐるぐる歩いたり。ケアマネさんに相談しながら、介護の体制をととのえたりさまざまな手続きをしたりと、姉がかけずりまわってくれましたが、まだ課題がいくつも残っています。
また、父の体に異変があり、いやがる父を姉が病院に連れていくといくつか問題も見つかりました。
食べ方がわからなくなって、一口大でお皿に並べたおかずをおはしで口に運ぶしかできなかったり、生理的に気持ちがいいとにこにこしたりしている父は、子どもたちが赤ん坊のときとおんなじ。
最初はそれが辛かったけれど、今はふっきれてきた感じです。でも、できるだけ機嫌よくしていてくれたらと思う一方で、あまりにわかりが悪いとかりかりしてしまい、しんどくなるのも子育てと同じ。
子育て優先の20数年の後、ここ何年か、自分の時間を自分の都合だけでまわせる自由を満喫していましたが、しばらくはこちらにシフト。
昔の父は受け入れがたくて、大人になってからもどちらかというと敬遠してきたのですが、今の父はもう別人。こんな日が来るとは思っていませんでした。
昨日は次男の誕生日でした。子どもが生まれたとき、いつも手伝いに来てくれた母を思い出しましたが、昨日の母は、「今日はタイシの誕生日だよ」と言っても、「タイシくんってどの子だっけ」と聞き返しました。
なくなってしまったものを思って一抹の寂しさをいだきつつ、両親が困ったとか辛いとか思うことなく1日1日をしのぐことだけを考えています。
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