『太陽と月の大地』
コンチャ・ロペス=ナルバエス作
宇野和美 訳
松本里美 画
福音館書店
本体価格1600円
「今、何訳してるの?」と聞かれて、ここ何年もタイトルを言い続けてきた本がついに出版されました! スペインで1980年代に書かれ、30年以上読み継がれてきた名作『太陽と月の大地』La tierra del Sol y la Lunaです。
ちょっとした紹介文を、福音館書店のPR誌『あのね』4月号に書きました。福音館書店のサイトでも4月半ばには見られるそうですが、こちらのリンクでご覧ください。
訳者がぐずぐずしているあいだに、松本さんがブログにもたくさん書いてくださっていて感謝です。
出会ったのは、まだ翻訳の勉強も始めていなかった1988年、旅先のマドリード、グラン・ビアのCasa del Libro で、よく読まれているスペインの作家の児童書10冊を選んでもらったなかの1冊でした。それが、上の写真の左側の本。
その後、ミランフ洋書店を始めた10年前に出ていた版が、右側の本です。
表紙と挿画は松本里美さんの美しい銅版画です。
この原画はなんと(!)、4月17日から30日まで銀座伊東屋のギャラリーで開催の松本さんの個展『ノクターンーNoctune for Jー』で全点見られるそうです。私も今から楽しみにしています。詳しくはこちらを。
コンチャ・ロペス=ナルバエスは以前、『約束の丘』(行路社)という作品を訳しました。こちらは、15世紀に統一スペインができ、国外にユダヤ人が追放されたときの物語。今回のは、イスラム教徒を排除していく時代が描かれた、『約束の丘』と対になるような作品です。
「名前がややこしい」とよく言われますので、冒頭に主な登場人物の家系図と、舞台となったグラナダ付近の地図を入れてもらいました。
図書館で、書店で、手に取っていただけたらうれしいです。
アルバイシンからのぞんだアルハンブラ宮殿(グラナダ) |
アルハンブラ宮殿の内部 |
アルハンブラ宮殿からグラナダ市街を見おろして |
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