「荻内勝之先生と読む『ドン・キホーテ』」の授業を、先週からとりはじめました。
おとといの授業で「へえ~」と思ったのはsuerteという語。登場するbachiller がYa que así lo ha querido mi suerte. 「私の運がそう望んだから」と言う場面です。
「カトリックの信者がsuerteという言葉を言い放つところにおかしさがあるんです。信者は、何事も神の思し召しと考えるでしょう。教皇は、決してsuerte という語は口にしないはずですよ」と指南されました。
こうやって接続法過去完了で言うのはおごそかな感じですねとか、この語は「おとなしい」というだけでなく、いざとなったら何をするかわからない感じがありますねとか、奥行きのある解説です。
『ドン・キホーテ』の原文に触れるのは大学の授業以来ですが、気楽でのびのび、楽しくてしかたありません。予習ができていなくても、わからない箇所が残っていても、教えてもらう側だからニコニコ。生徒になるのも時にはいいな。
セルバンテスの時代、マドリードのこのへんは肉屋やパン屋があったなど、さまざまな雑学もとびだして、とても豊かな時間です。
ただいまクラスメイト募集中です。大学の外でこういう授業はなかなかないですよ。初級レベルの方でも、読んでみたいという気持ちがあればOK。
詳細はこちら。
荻内先生がマドリードにお出かけになっていない期間に限ってなので、開講日は問い合わせてください。読み終わるまで続くはず(!)です。
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