NPO法人イスパニカ文化経済交流協会(イスパJP)主催の「オンライン対談 松本健二x宇野和美 今読みたい! スペイン語圏の女性作家たち ーフェミニズム? マジックリアリズム? それとも……?」が終わりました。
時間が許せばまだまだ話せそうでしたが、PCやタブレットの画面を見ながらだと(見なくてもいいのですが・・・)2時間が限界でしょうか。ぎっしり詰まった内容になりました。
ご視聴いただいたみなさま、ありがとうございました。
タイトルに「フェミニズム? マジックリアリズム? それとも……?」という文章を添えたのは、私としては、ラテンアメリカ文学というと作品にマジックリアリズム的なものを探し、女性の作家というとフェミニズム的なものを探してしまいがちだけど、ほんとうにそうなの? という気持ちからでした。
むしろ、そういう定義に縛られないで、作品を楽しんで、何かを感じてはどうかと。
なので、イベントの中で松本さんが冗談まじりに言った「何かを求めて読まないでください」という一言は、まさに至言。
文学は、予測や期待を持って読むよりは、まっさらな気持ちで作品に向き合うほうが楽しめ、自分のものになる。
原書を読むときも、できるだけ心を真っ白にして、聞こえてくる声、自分が感じることを大切にします。
そういうことかなと。
イベントの中で、読んでみよう、読んでみたいと思う作家や作品に出会っていただけたなら、とてもうれしいです。
今回のイベント、1つだけ私がこだわったのは、リアルに対談することでした。
去年から、オンラインイベントは参加者としても主催者側としても多数経験してきました。最近、書店で開催されるイベントにいくつか会場で参加してみて、今回に関しては、パソコンの前でずっと前を向いてドアップの顔を並べて話すより、できるだけリアルに近い形でやりたいなと思いました。
当日は、Hagi Studio が運営するKLASS というスペースから、ウェブカメラとマイクで映像と音をとりこんで配信しました。
「本屋さん?」「どこ?」と、あとで人から聞かれましたが、現場は上の写真のような感じでした。後ろに並んでいるのは、建築関係の本です。
実は、うちうちで声をかけた方数名に、会場で聞いていただきました。なごんだ雰囲気があり、ときどきバックに笑い声が入る臨場感があったのは、そんなわけです。
とりあげた本は、松本さんのブログも見ながら、自然と決まってきました。もっと付け加えられるかなと、ここ2ヶ月、ずっと原書ととっくみあってきたのですが、気になっているけれど読めなかった作品もたくさんありました。その中にまたおもしろい本があるといいなあと思っています。
イベントは、10月10日までアーカイブ視聴の受付をしていますので、よろしければお聞きください。お申し込みはこちらからどうぞ。
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