モンテビデオとブエノスアイレスは、海のように川幅の広いラ・プラタ川に面しています。この川は、別名Mar Dulce(直訳すれば「甘い海」ですが、「真水」agua dulce と同じ意味のdulceか)。なんと美しい名前!
こんな時ですが、Mar Dulce の旅のあれこれを、少しずつつづってみます。
ブエノスアイレスで泊まったのは、中心街をちょっとはずれた通りのホテル。かの有名な書店Ateneo に、どうにか歩いていけるあたりです。
朝、ホテルから外に出たとき、思わず路上に見入りました。ホテルと道をはさんだところにある公園の角、ゴミのコンテナのとなりにマットレスがあり、ホームレスの女性が寝ていたのです。
「ラテンアメリカが生んだ新世代のホラープリンセス!!!」というオビのついた短編集、マリアナ・エンリケス『わたしたちが火の中で失くしたもの』(河出書房新社)の1つめの短編「汚い子」に、道ばたに三枚積みあげたマットレスで暮らすホームレスの母親と子どもが出てきます。
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ホテルの前の公園にあったgomeroの木。とにかく大きい! |
朝、ホテルから外に出たとき、思わず路上に見入りました。ホテルと道をはさんだところにある公園の角、ゴミのコンテナのとなりにマットレスがあり、ホームレスの女性が寝ていたのです。
「ラテンアメリカが生んだ新世代のホラープリンセス!!!」というオビのついた短編集、マリアナ・エンリケス『わたしたちが火の中で失くしたもの』(河出書房新社)の1つめの短編「汚い子」に、道ばたに三枚積みあげたマットレスで暮らすホームレスの母親と子どもが出てきます。
その後、4日ほど街を歩くあいだに、ほかの通りでも、マットレスのホームレスの姿は何度か見かけました。ブエノスアイレスではよくある光景なのか。夏だったからか。
現実とフィクションが交錯して、「汚い子」がリアルに迫ってきた瞬間でした。
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